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体重管理

ウゴービやマンジャロを打ちながら、筋肉を残す運動の設計図

ウゴービ・マンジャロ・サクセンダで体重が落ちる半年、筋肉を残すには筋トレとZone 2をどう組むか。STEP 1とSURMOUNT-1の数字、注射日からの1週間の動かし方、日本のジム事情まで2026年4月基準で整理します。

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本記事は情報提供およびライフスタイル参考を目的としており、医学的助言ではありません。健康に関する判断は医療専門家にご相談ください。

ウゴービやマンジャロを打ちながら、筋肉を残す運動の設計図

ウゴービやマンジャロを打ちながら、筋肉を残す運動の設計図

半年で体重が10kg落ちたのに、握力がガクッと下がって階段で息が切れる——GLP-1を使った人の相談で意外と多いのがこのパターンです。 数字だけ見れば成功なのに、体感は「老けた」に近い。 理由はほぼ一つで、落ちた体重のうち筋肉の比率が想定より大きいこと。

ウゴービやマンジャロ、サクセンダを打つ半年は、体が作り直される半年でもあります。 ここで何もしなければ、体重計はきれいでも体組成計の結果は残念なことになる。 逆に、週2回の筋トレと会話できる強度の有酸素を組み合わせるだけで、DXAで見たときの除脂肪量はかなり変わります。

この文章は「打っている週、具体的に何を何セットやるか」を日本の生活と薬事情に落とし込んだ設計図です。

なぜGLP-1中は筋トレが「おまけ」じゃないのか

STEP 1試験(Wilding et al., NEJM 2021)で、セマグルチド(semaglutide)2.4 mgを68週使った人たちは体重が平均 -14.9% 落ちました。 70 kgの人なら約 10.4 kg 減。ここまでは話題になる数字。 問題はこの先の内訳で、体系的な筋トレがない条件では 減量分の約40%が除脂肪量 から失われていました。 つまり10 kg落ちて、4 kg は筋肉と水分を含む除脂肪ぶん。

SURMOUNT-1試験(Jastreboff et al., NEJM 2022)のチルゼパチド(tirzepatide)15 mgは、72週で体重 -20.9%。 70 kg基準なら 14.6 kg の減量で、そのうち除脂肪量の損失比は 約25%。 ウゴービよりは筋肉を残せますが、それでも 3.6 kg は筋肉ぶん、という計算になります。

Harvard Science Reviewが2026年2月23日に出した「The GLP-1 Aftermath」レビューは、これらのデータをまとめた上で、筋トレとタンパク質摂取の併用が必須 と結論しています。 食欲が落ちてタンパク質が不足し、そこに活動量減が重なると、体は代謝コストの高い筋肉から削ります。半年という区間を、これが支配する。

「GLP-1による減量期において、骨格筋量の維持は薬剤選択よりも併用療法で決まる。十分なタンパク質摂取と抵抗運動の欠落は、将来の体重再増加リスクを押し上げる」(Harvard Science Review, 2026-02)

数字を並べると切実さが伝わるので、主要試験の体組成変化を置いておきます。

薬剤・用量試験期間体重変化除脂肪量損失の比率70 kg換算の筋肉ロス
セマグルチド 2.4 mgSTEP 168週-14.9%約40%4.0 kg
チルゼパチド 15 mgSURMOUNT-172週-20.9%約25%3.6 kg
リラグルチド 3.0 mgSCALE56週-8.0%約30%1.7 kg

筋トレが入った群ではこの損失比が 10–20% 台まで縮みます。ACSM 2022 ポジションステートメントが打ち出している方向性もここ。 打ちながら動かすかどうかで、1年後の体は見違えます。

日本市場の前提——どの薬で、何を選べるのか

運動設計に入る前に、2026年4月時点の日本市場を押さえておきます。 日本で「抗肥満薬」として正式に適応が取れているのは ウゴービ(Wegovy)(セマグルチド、2024年2月発売)。 マンジャロ(Mounjaro)(チルゼパチド)は 2型糖尿病のみ承認 で、肥満症の適応は未承認。 米国のZepbound/Mounjaro分離構造とは事情が違うので、「マンジャロでダイエット」はオフラベル処方になります。 サクセンダ(Saxenda)(リラグルチド)は肥満症の適応を持ちますが、国内では自費診療中心。

価格感もざっくり共有します。自由診療なので医療機関差は大きめ。 ウゴービの医療機関別月額は 3–5万円 前後の例が多い。 マンジャロの肥満目的オフラベル処方は 6–10万円 の幅。 サクセンダは毎日注射なので針代込みで月額 4–7万円 という印象です。

これは運動設計にも効いてきます。高い薬を打っているなら、土台として週2回のトレーニングは投資対効果が高い。

経口ウゴービ(経口セマグルチド25 mg)は米国で2026年1月に上市しましたが、日本上市時期は未定。 既存のリベルサス(経口セマグルチド)は2型糖尿病適応のみで、肥満症用量ではない点に注意。

「マンジャロで自由診療に入ったんですが、主治医から『薬で10 kg落とすなら、筋トレなしで続けると後で困るよ』と念を押されました。月6万円払うならジムも行こう、と決めました」(30代男性、マンジャロ4カ月)

タンパク質は体重1 kgあたり1.2–1.6 g——実計算を先に

運動の前に栄養の足場を作ります。 筋肉を守る最低ラインは、ACSMもADAも 1日あたり体重1 kgあたり1.2–1.6 gのタンパク質 で揃えています。 60歳以上や減量ペースが速い人は、上限の 1.6 g/kg に寄せるほうが安全。

体重別に1日と1食の目安を出すと、こう。

体重1日の目標3食均等配分朝に詰む場合の目安
50 kg60–80 g1食 20–27 g朝 15 g / 昼 25 g / 夜 30 g
60 kg72–96 g1食 24–32 g朝 18 g / 昼 30 g / 夜 36 g
65 kg78–104 g1食 26–35 g朝 20 g / 昼 33 g / 夜 40 g
70 kg84–112 g1食 28–37 g朝 22 g / 昼 36 g / 夜 44 g
80 kg96–128 g1食 32–43 g朝 25 g / 昼 42 g / 夜 50 g

65 kgの人なら 78–104 g/日、70 kgなら 84–112 g/日。 食べきれない日が続くと、筋トレ後の損失を打ち消せず、体は筋肉を分解し続けます。 GLP-1で食欲が半分になった週は、プロテインシェイク 1杯 (20 g)を朝に固定するだけで設計がかなりラクになります。

和食の具体例で組むとこう。朝は卵2個(14 g)と納豆1パック(8 g)で 22 g、昼は鮭の塩焼き定食で 32 g、夜は鶏むね120 gの蒸し鶏と冷奴で 38 g。合計で 92 g に届きます。

注意点は2つ。 腎機能に持病があってeGFRが 45 を切るあたりだと、1.6 g/kg は高すぎる可能性があります。この場合は 0.8–1.0 g/kg に抑えて主治医と相談しながら進める方針が定石。 もう一つは運動直前の低血糖リスク。SU薬やインスリンをGLP-1と併用している人は、朝食を抜いた高強度運動は避けたほうが無難で、運動 60–90分前 に糖質 20–30 g + タンパク質 15–20 g を入れておくと安心です。

筋トレの最小有効量——週2–3回、コンパウンド8–12セット、RIR 2–4

筋トレは「どれだけやるか」より「何を続けるか」のゲーム。 2026年時点のレジスタンストレーニング科学のコンセンサスは、筋量維持が目的なら以下の水準で足ります。

  • 全身の筋トレを週2–3回
  • 各部位週8–12セット のボリューム
  • RIR 2–4(Reps In Reserve、限界の2–4回前で終了)
  • コンパウンド種目中心、アイソレーションは補助

ここに、日本の生活と設備事情を乗せた週2回プログラムを置きます。 片方は下半身中心、もう片方は上半身中心で、1回 45–60分 で回せる組み方。

Day A(下半身+体幹)

種目セット数レップ数RIR狙い
ゴブレットスクワット38–102–3大腿四頭筋・臀筋
ルーマニアンデッドリフト38–102ハムストリング・背中下部
スプリットスクワット3各脚 103片脚安定性・臀筋
ヒップスラスト2122臀筋
プランク330–45秒体幹

Day B(上半身+プル)

種目セット数レップ数RIR狙い
ダンベルベンチプレス38–102大胸筋・三頭筋
ラットプルダウン38–102広背筋・上腕二頭筋
ショルダープレス3103三角筋
シーテッドロウ3102背中中部
ダンベルカール2123上腕二頭筋

週3回にする場合は、Day A→Day B→Day A(次週は反転)のローテーションで回せます。 RIR 2 というのは「あと2回できるところで止める」、つまり限界まで追い込まない運用。 GLP-1で疲労回復が落ちやすい時期は、この緩さがむしろ続ける鍵になります。

重量は4–6週ごとに、フォームが崩れない範囲で 2.5–5% ずつ上げる。 停滞したら回数を増やすか、セット数を増やすか、一度デロード(強度70%で1週)を挟む。このルーチンで6カ月回せば、DXAで体組成の変化が見えてきます。

Zone 2有酸素の役割——心肺と代謝、筋肉ではない

Zone 2は、最大心拍の 60–70% あたり、会話ができる強度の有酸素。 ジョギング、早歩き、サイクリング、エリプティカルが典型。

正直に書きます。Zone 2は筋量保存には効きません。 本分は心血管機能とミトコンドリア密度の改善で、そちらでは圧倒的に優秀。 WHO 2020の身体活動ガイドラインが言う「中強度 週150分 + 筋トレ週2回」という組み合わせは、まさにこの役割分担で設計されています。

GLP-1中のZone 2は、3つの効用で位置づけが変わります。

  • 心拍数の底上げ対策: 減量中は安静時心拍が落ちる人が多く、Zone 2を入れないと日常の心肺が弱くなる。
  • 空腹信号の調整: 軽い有酸素は食欲を極端に変えず、悪心がある日でも動きやすい。
  • 脂肪燃焼の下地: 脂質利用能が上がるので、体組成の改善を下支えする。

運用は週 150–180分 を、3–5回に分ければ十分。1回30分の早歩きでも、1回45分のサイクリング×3回でもOK。 Apple Watch、Fitbit、Garmin、Ouraあたりを使っている人は、心拍ゾーン2の時間を直接見られます。持っていないなら「鼻歌は歌えないけど、会話はできる」速度で大丈夫。

HIITも否定する話ではありません。ただしGLP-1初期の悪心が落ち着いて、睡眠・食事が安定してからの追加オプション、という順序がおすすめ。

注射日からの1週間——動かし方のタイムライン

週1回のGLP-1は、注射後 24–72時間 に悪心のピークが来ます。 ここを無理に突破すると筋トレのフォームが崩れて怪我のリスクが上がる。曜日を決めて動かし方を固定しておくとラク。

以下は「日曜夜に注射」を基準にしたモデル。

曜日注射からの時間運動プラン強度
日(注射日)0–4h30分の早歩きのみ
24–30h完全休養、または15分ストレッチ最小
48h軽めのZone 2 20–30分
72hDay A 筋トレ+10分クールダウン通常
96hZone 2 30–45分通常
120hDay B 筋トレ+10分クールダウン通常
144hZone 2 45–60分、または休養

日曜夜に打つと月曜の悪心がピーク。職場の会議が軽い曜日なら土曜に注射を寄せる選択もあります。 金曜夜に注射すると土日が悪心のピークに重なるので、週末に家族との予定が多い人には不向き。この設計は生活リズムで決めて構いません。

打った翌日の1–2日目は 強度ダウン が原則。 3–4日目(水・木)から通常強度に戻して、筋トレを2回組み込む。 6–7日目はZone 2中心で疲労を抜いて、次の注射に備える。このリズムを4–6週回すと、体がペースを覚えます。

GLP-1で食欲が半分の日に、空腹のまま高強度の筋トレをやると、フォームが崩れて腰や膝を痛めやすい。 トレーニング 60–90分前 にプロテインシェイク 1杯 とおにぎり 半個、あるいはバナナ 1本 と卵 1個。これだけで血糖と筋出力はだいぶ違います。

日本のジム事情——コストと動線で選ぶ

日本のジム選択肢は、2026年時点でかなり多様化しました。 GLP-1中の運動は「とにかく続くこと」が命なので、ライフスタイルで選ぶと離脱率が下がります。

選択肢月額目安特徴誰に向くか
市営/公営ジム1回 300–600円チケット制、器具は基本週1–2回で十分な人、都内在住
チョコザップ3,278円24時間、セルフ型、会員100万超近所にあって気軽に通いたい人
エニタイムフィットネス7,000–9,000円24時間、フリーウェイト充実真剣に筋トレしたい人
RIZAP2カ月 30–40万円個別指導、食事管理込み短期集中で結果が欲しい人
家トレ(可変式ダンベル等)初期 3–8万円Flexbell、パワーブロック、バンド通う時間がない人

チョコザップは2026年現在で会員100万人超。マシンが簡易なのが弱点ですが、GLP-1中の筋量維持レベルなら十分回せます。 エニタイムはフリーウェイトが揃うので、デッドリフトやスクワットを本気でやりたい人向け。 RIZAPは高額だけど、食事管理とトレーニングが統合されているので、GLP-1と併用すれば結果が出やすい構造。ただし料金で家計を圧迫しないか、打ち始める前に計算しておいてください。

家トレ派には可変式ダンベルが強い味方。 Flexbell(上限32 kg)やパワーブロック(上限40 kg)があれば、Day A/Bはほぼ全種目をカバーできます。 初期投資 5–8万円 で、ジムに2年通う金額よりむしろ安い。

都内の市営ジム(江東区スポーツ会館、渋谷区スポーツセンターなど)は1回 400–600円 で筋トレとマシン有酸素が両方使えるので、週2回通っても月 5,000円 以下。公営を馬鹿にしないでください。

処方・運動開始前のチェックポイント

GLP-1の治療と運動を両輪で回すなら、ベースラインを取っておくと後で判断材料になります。

  • 体重・体脂肪率・除脂肪量: 家庭用インピーダンスでもOK。毎週同じ曜日の朝に計測。
  • 血圧: 朝晩2回、1週間の平均値を取る。GLP-1開始後に下がることがある。
  • 起立性低血圧チェック: 座位→立位で血圧が 20 mmHg以上 落ちないか。落ちるなら水分と塩分を増やす。
  • 握力: 家庭用ダイナモメーターで 1万円前後。筋量の間接指標として6カ月単位で追う。
  • 悪心のベースライン: 今の食後の気持ち悪さはどの程度か。比較対象として言語化しておく。
  • 水分摂取量: 現状が1日何Lか。GLP-1中は 2.0–2.5 L/日 が目安。
  • 注射日タイミング: 週の中で、運動と悪心がぶつからない曜日はいつか。

打ち始めて4週目までに体調の違和感を感じたら、我慢せず主治医に伝える。 「なんとなく疲れやすい」も立派な申告材料。用量を据え置きにしたり、1段下げる判断が早く出せます。

Blueshotアプリを使っている人は、注射日・体重・悪心スコアをまとめて記録しておくと、半年後の振り返りで因果関係が見えやすくなります。 ログがないと「あの週は調子悪かった気がする」で終わりがちで、用量調整の根拠になりません。

医師に持って行く質問

診察時間は短いので、事前に書き出しておくと話がスムーズ。

  • いまの用量で、運動強度はどこまで上げて大丈夫か(RIR 2の筋トレ、Zone 2週180分は問題ないか)。
  • 注射の曜日を、筋トレ予定に合わせて動かしても良いか。
  • SU薬やインスリンを併用している場合、運動前の補食プロトコルはどうするか。
  • eGFRが落ちているとき、タンパク質を 1.6 g/kg に設定して良いか。腎臓の追加検査頻度は。
  • 握力・体組成を半年単位で追うなら、DXAは年何回が現実的か。保険で回せるか。
  • 減量ペースが速すぎると感じたら、用量を据え置きにする選択肢はあるか。
  • 維持フェーズに移るとき、用量の漸減スケジュールと、やめどきの判断基準は何か。

7つを1回の診察で聞ききる必要はありません。 初回は上4つだけでも、治療解像度が一段上がります。 運動の話を診察で自然に出せるかどうか、その一歩が半年後の体組成を左右します。

悪心が強い週の運動——完全休養か、何を残すか

副作用で動けない週の判断軸を、具体的に置いておきます。

悪心スコアを1–10で自己採点するとして、目安はこんな感じ。

  • 1–3(軽い): いつもの運動を 70–80% の強度で。Zone 2は維持、筋トレは重量を 10% 下げる。
  • 4–6(中等度): 筋トレは1セット減、重量 70%。Zone 2は30分以内、歩行ベース。
  • 7–10(強い): 完全休養か、15分の軽いストレッチだけ。無理をしない。

1–2週間、運動量がゼロに近くなっても、筋量への影響は思ったほど大きくない。 ADA 2024栄養ガイドラインも、急性期の完全休養は許容するスタンス。大事なのは体調が戻ってから「そのまま離脱しない」ことで、悪心が抜けた日に 15分 でもいいから動くと、習慣が繋がります。

SURMOUNT-1のサブ解析より:「GI副作用の発生は4–8週目にピークに達し、12週目までに大半が自然軽快した。運動習慣を中断した被験者の再開率は、休養期間2週以内では高く、4週を超えると低下した」(NEJM 2022)

6カ月後に見てほしい指標——体重計ではなく

GLP-1と運動を組んで6カ月経ったら、以下を振り返ってください。

  • 除脂肪量: DXAまたは家庭用インピーダンスで、ベースラインから 0–2 kg の範囲なら成功。
  • 握力: 半年で 10% 以上落ちていないか。
  • 階段の上りやすさ: 5階まで息切れなしで上れるか。
  • ベンチプレス(またはダンベルベンチ)の重量: 半年前と同等以上をキープできているか。
  • 安静時心拍: Zone 2が効いていれば 5–10 bpm 下がる。

体重計の数字だけで判断すると、筋肉が落ちても「成功」に見えてしまう罠。 除脂肪量・握力・日常動作の楽さ、この3点セットが真の進捗メーター。 ここが維持できていれば、薬をやめた後のリバウンド耐性がまったく違います。

STEP 4試験(Rubino et al., JAMA 2021)では、20週目にセマグルチドを中止した群は1年以内に減量分の 約2/3 が戻りました。 筋トレを継続した群はこの戻りが遅く、体組成の悪化もマイルドだったと複数の追跡研究が示しています。

次の3カ月の具体プラン

読み終わったあと、何から始めるか決めやすくなるように置いておきます。

第1–4週: 下地作り

  • プロテイン 1.2 g/kg/日 を3食で配分、朝はシェイク固定。
  • Zone 2の早歩きを週3回×30分から開始。
  • 筋トレはDay A/Bを週1回ずつ、RIR 4 (ゆるめ)で開始。
  • 注射曜日と運動曜日を決めて、カレンダーに固定。

第5–12週: 強度を上げる

  • 筋トレDay A/Bを週2回ずつに増やし、RIR 2–3 に。
  • Zone 2を週 150分 に拡張。4回×40分あたり。
  • 月1回、体組成(自宅計測でOK)と握力を記録。
  • 打ったあとの悪心パターンが固まるので、強度調整をリズム化。

第13–24週: 維持モードへ

  • 体重の減りが鈍化する時期。体組成で判断する。
  • 筋トレの重量を少しずつ増やす(停滞したらデロードを挟む)。
  • Zone 2+ときどきのHIIT(悪心が落ち着いた週のみ)。
  • 半年後の主治医面談で、用量の据え置きや漸減を相談。

この24週間のプランは、GLP-1の効果を最大化する王道パターン。 途中で崩れても、構わずに次の週から戻る。完璧にやろうとするより、70% の出来で半年回すほうが、最終的な体組成は良くなります。 運動強度や用量の調整は次の診察で先生と一緒に決めてください——体質や併存疾患で最適解は変わるので、ここだけは外注せずに自分で握っておく。

出典

  • Wilding JPH et al., "Once-Weekly Semaglutide in Adults with Overweight or Obesity"(STEP 1), NEJM 2021
  • Jastreboff AM et al., "Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity"(SURMOUNT-1), NEJM 2022
  • Rubino D et al., "Effect of Continued Weekly Subcutaneous Semaglutide vs Placebo on Weight Loss Maintenance in Adults With Overweight or Obesity"(STEP 4), JAMA 2021
  • Harvard Science Review "The GLP-1 Aftermath"(2026-02-23)
  • ACSM Position Stand on Weight Management(2022 update)
  • WHO Guidelines on Physical Activity and Sedentary Behaviour(2020)
  • ADA Standards of Medical Care in Diabetes(2024)— 栄養ガイドライン
  • PMDA 添付文書: ウゴービ皮下注(2024-02 承認), マンジャロ皮下注, サクセンダ皮下注
  • ISSN Position Statement on Protein and Resistance Training

※本記事は2026年4月時点の情報です。


この記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としており、医療行為や診断・治療の代わりにはなりません。記事中のGLP-1薬はすべて処方薬です。服用・注射の開始・変更・中止は必ず医師にご相談ください。効果には個人差があります。最新の添付文書はPMDAウェブサイトでご確認ください。

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